結衣

みなさんの応援、励ましのおかげでがんばってこれた結衣でしたが、
７月１６日２２時ごろ永眠いたしました。


原因分析のため、解剖を依頼したところ、
これだけ生きられただけでもすごいというほど腎臓はダメージが大きかったようです。
そのほかにも、肝臓、肺、脳などにも

それでも入院三日目に、目をあけて僕たちに元気なところを見せてくれた結衣に二人で感謝しています。


医師からもう助かりませんと告げられ涙があふれてきました。


人口呼吸器をとめる寸前、もうすべての処置をしつくしたけれど、もう見込みがないというところで
体中に刺さっているチューブなど少しはずしてもらいました。

まだ一度もだっこしていなかったお母さんにと看護士さんが気をかけてくれたのです。

はじめてそしてもう動かないわが子をだっこし妻と私はまた涙がとまりませんでした。
　
　こんなにかわいいのに。
　寝ているだけに見えるのに。

　また、急に心臓が動き出したりしないかな。
　そしてかわいい目でこっち見てくれないかな。
　


そして一度も母乳を飲ませてあげられなかった結衣のために母乳でしめらせた脱脂綿で
唇をきれいにしたあげました。

元気になっておかあさんのおっぱいに直接吸い付いてほしかったけれど、
元気になったあと飲めるようにと母乳をたくさん冷凍保存しておいたけれど
かないませんでした。



翌日、かわいい棺に入った娘を迎えにいきました。
退院のときのために用意した服を来て、ちいさな箱に入っていました。

かわいいな。結衣ちゃん。

結衣はがんばりやさんだったので
きっとすべての力を使い果たしたのでしょう。
やりきった、すっきりした顔でした。




医師、看護師みなに見送ってもらい昭和村に向かいました。

親子三人ではじめてのドライブです。
楽しいな。
もっといろいろなところに行きたかったな。

実家のりんご畑を見せてやり、ブルーベリーを見せてやりました。


家に着くとおじいちゃん、おばあちゃんも初孫をみて急に泣き出してしまいました。
治療中は、私たち以外は面会できなかったので初めてあえたのです。

棺のなかの結衣は本当に眠っているような顔で
冷たくなってしまったほっぺも柔らかくて。
どうして、目を開けてくれないのかなあ。


そして家族三人のお通夜をすませ、
お寺でお経をあげてもらい
ちっちゃい、かわいい骨になりました。
ほねになってもかわいいやつです。


生まれきてからは短い時間だったけれど、
おなかにいたときからの楽しい思い出がたくさんできました。


これから、夫婦ふたり結衣の分もがんばっていきます。